川上塗料株式会社

人と技術で豊かな未来を創造しよう 地球にやさしさを 暮らしに彩りを お客様に満足を

ご挨拶

当連結会計年度(2024年11月期:第110期)は、持続的な賃上げによる雇用や所得環境の改善等により緩やかな回復基調にありましたが、原材料価格・エネルギー価格の高騰や円安基調による物価上昇、不安定な為替相場など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況下、当社グループは当連結会計年度を最終年度とする中期経営計画に基づいて、昨年度に引き続き顧客や社会のニーズに応えた高品質製品の開発や生産体制の合理化等の重点施策に取り組み、利益率向上等による収益体質・財務体質の改善を図り、企業価値の向上に努めました。また、設備投資について、半導体不足による納期長期化により遅れは生じたものの、これら重点施策推進に向け計画を実施し、設備投資額は303百万円となりました。

当連結会計年度の経営成績は 、機械・金属関連といった当社の主要な取引先での生産減による需要減退などにより販売数量が伸びず、売上高は5,913百万円(前年同期比3.7%減)となりました。利益につきましては、売上高減少に加え、想定以上に長引く原材料高騰及び物流費、人件費など諸経費の増加を、生産性の向上や販売価格への転嫁などで補いきれなかったため、経常利益142百万円(前年同期比40.2%減)となりましたが、政策保有株式の一部を売却したことによる売却益97百万円を特別利益に計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は170百万円(前年同期比16.0%減)となりました。

次期の見通しといたしまして、個人消費や設備投資が持ち直し、景気は緩やかに回復していくことが期待されますが、世界各地で地政学的に不安定な状態が継続しており、資源価格の上昇や原材料価格の更なる騰勢・エネルギー価格の高止まりが予想され、一方わが国においては賃金上昇を上回る物価上昇による需要不足が懸念されるなど、国内外の経済は依然として先行き不透明な状況が続くものと思われます。このような状況下、当社の目指す「優れた技術を発揮し顧客の要望に応え、環境に優しく人々と社会に価値をもたらす製品とサービスを創造する塗料メーカー」というあり姿の実現に向けて、新たに策定した中期経営計画に基づいて、前中期経営計画での未達成施策を含めた新たな各種施策に取り組み、全社一丸となって業績向上・企業価値向上に取り組んでまいります。

今後ともより一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。



西村聰一
川上塗料株式会社
代表取締役社長

Contents

川上塗料株式会社

兵庫県尼崎市塚口本町
2丁目41番1号
TEL:06-6421-6325